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ローンに依存する危うい米国の家計消費=市岡繁男

 世界最大の家計消費国は米国で、わずか4%の人口が世界の29%を消費する(図1)。2番は欧州先進国だが、人口や経済の成長停滞でシェアは低下する一方だ。同じことは日本も当てはまり、バブル崩壊直後の1991年は世界の9%を占めていたが、最近は5%台に落ち込んでいる。

 他方、存在感を高めているのは中国。シェアは91年の3%から2018年は12%に急増した。中国の人口は世界の18%なので、こちらはまだ拡大の余地が大きい。

 ここで注目は、米国の家計消費シェアが00年をピークに低下していることだ。実際、その家計消費額(実質値)の伸び率は70~00年は年率3・5%増だったが、01年以降は年率2・2%増に鈍化している。

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