教養・歴史学者が斬る・視点争点

「ムラ社会」から「市場原理」へ=石田潤一郎

    (注)米シンクタンクPew Research Center(PRC)の2014年春の調査結果から「先進国」を抜粋 (出所)PRCの資料より筆者作成
    (注)米シンクタンクPew Research Center(PRC)の2014年春の調査結果から「先進国」を抜粋 (出所)PRCの資料より筆者作成

    日本企業が変われる余地は大きい

     経済学は、有限で希少な資源の配分について考える学問分野だ。ここで言う資源とは基本的に、人材から時間に至るまで経済活動の糧となるもの全てを指す。この資源の配分には、「市場」と「組織」という大きく二つの手段がある。

     競争原理と価格メカニズムを用いるのが市場で、話し合いや権限関係を主体とするのが組織だ。時給を見てアルバイト先を決めるのはまさに市場を介した取引と言える。一方で、企業内で誰が何をするかは、価格メカニズムではなく、話し合いや権限関係で決まる。

     市場と組織の最大の違いは、参入の自由とその結果生じる競争によってもたらされる。参入が自由な市場では…

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