接戦の民主党予備選 7月党大会で決選投票も=高井裕之
2月3日のアイオワ州を皮切りに民主党の大統領選候補選びの予備選が始まった。候補者は10人程度に絞られた。2~6月の各州予備選を経て3979人の代議員の過半数(1990人)を獲得した候補者が7月の党大会で正式に指名される。
民主党は得票率(足切り線が15%)で代議員数の配分が決まる。各州で得票率が15%未満の候補者は自動的に失格となり、代議員は勝ち残った候補者の得票率に応じて配分される。全国レベルの世論調査ではバイデン前副大統領、サンダース上院議員、ウォーレン上院議員、ブティジェッジ前サウスベンド市長、ブルームバーグ前ニューヨーク市長の順で支持率が高いが、全国レベルで足切り線を超えているのは上位の3人である。今の支持率から言えば、「底堅いバイデン氏」「復活したサンダース氏」「失速したウォーレン氏」「減速するブティジェッジ氏」そして「未知数のブルームバーグ氏」といったところだろう。穏健派のバイデン氏と超左派のサンダース氏のシニアの2人がリードする。
予備選では序盤の4州(アイオワ、ニューハンプシャー、ネバダ、サウスカロライナ)と、14州が集中する3月第1火曜日の「スーパーチューズデー」が重要だ。序盤4州の代議員数は155人と全体の4%弱に過ぎないが、そこで勝利すれば勢いがついて一気に予備選をリードできるとされる。
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週刊エコノミスト
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