輸出・投資規制を強める米中 日本企業の供給網に影響も=真家陽一
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米国と中国は1月15日、「第1段階の合意」とされる経済・貿易協定に署名した。追加関税の発動は見送られ、貿易戦争はひとまず「一時休戦」に入った。とはいえ、米中摩擦の本質は、ハイテク技術なども含んだ安全保障を巡る覇権争いにある。米国は技術的な優位性を維持しようと、輸出・投資規制の強化に動く一方、中国も対抗措置を打ち出しており、米中摩擦はさらに激化の様相を見せている。
米国は2018年8月、国防予算の大枠を決める「国防権限法」に盛り込む形で、外資系企業による投資を規制する「外国投資リスク審査近代化法(FIRRMA)」と、輸出規制を強化する「輸出管理改革法(ECRA)」を成立させた。
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週刊エコノミスト
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