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国際・政治ワールドウオッチ

ブラジル 時代遅れのオートサロン=美代賢志

バスなどの公共交通機関も、依然として重要な移動手段として利用され続けている(筆者撮影)
バスなどの公共交通機関も、依然として重要な移動手段として利用され続けている(筆者撮影)

 今年11月に開催予定のサンパウロ・オートサロンが苦戦している。BMWとトヨタ、ゼネラル・モーターズが出展を見合わせると発表したためだ。

 背景には市場の変化がある。ブラジルでは、自動車に対して欧州並みの厳しい安全基準の導入を進めており、国内で需要が高い「安全性を犠牲にしたぶん、安価」というモデルが作りにくくなっている。

 一方で、通常のモデルを購入するには、コスト面で高いハードルがある。例えば、中型セダンを購入する場合、車体価格に約250万円かかる。3年後に4割の値段で販売できたとしても、保険と税金を考慮すれば、運転しなくても1年当たり約46万円のコストとなる。労働者1人の月間所得平均が約5万円の国では、厳しいのが現実だ。

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