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この20年で増えなかったGDP=市岡繁男

 内閣府が発表した2019年10~12月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前期比年率6・3%減、より生活実感に近い名目では同4・9%減となった。名目が実質より良くみえるのは、消費税増税分だけ数字がかさ上げされているからだ。

 名目GDPは長らく1997年10~12月期がピークで、16年10~12月期になってようやく、そのレベルを超えた。そこで97年10~12月期と現在の名目GDPの増減額を項目別に比較すると、次の特徴が浮かびあがる(図1)。1点…

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