新型肺炎で国際金融危機の懸念も=市岡繁男
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今回の新型肺炎の犠牲者は世界全体で3000人未満で、今のところはその直接的な影響が軽微だ。だが中国からの製品供給と物流が遮断されたことで、世界経済が被る打撃は大きい。今後は中国からの輸入物価上昇で、長らく続いた低金利時代が終焉(しゅうえん)を迎えるパラダイムシフトも起きかねない。
さらに中国発の金融危機が起きる可能性も考えておきたい。いま中国の民間債務比率(民間債務総額÷名目国内総生産)は209%とバブル崩壊直後の日本と同じ水準である。それだけに今後は、大手…
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週刊エコノミスト
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