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国際・政治 東奔政走

反トランプ勢力が“宗旨替え” 米大統領選が問う日本の立ち位置=及川正也

非介入主義で世界から「引いていく」米国とどう向き合うか(Bloomberg)
非介入主義で世界から「引いていく」米国とどう向き合うか(Bloomberg)

 「仲良くしようとしても、なかなかうまくいかない友人みたいなものではないのか」

 1月14日昼(日本時間15日朝)、米サンフランシスコのシリコンバレーで開かれた日米韓外相会談で、ポンペオ米国務長官が冗談めかして茂木敏充外相、韓国の康京和外相に水を向けた。韓国による破棄通告を撤回させようと奔走した昨年の日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA(ジーソミア))問題を振り返った場面だ。日本政府関係者によれば、ポンぺオ氏の発言が苦労をかけられた米国側の皮肉に響き、会談では「そんな簡単な問題ではない」という声が漏れたという。

 会談の内容よりも日本の政府・政界関係者の耳目を引いたのは、場所だった。今回の訪米は岸信介首相とアイゼンハワー大統領のもとで日米安保条約が署名されてから60年(1月19日署名)を迎えるタイミングで実現した。シリコンバレーは1951年に第二次世界大戦の講和条約や旧安保条約に署名したサンフランシスコのベイエリア地区にある、という触れ込みだった。

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