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国際・政治 東奔政走

新型肺炎で「外交総決算」に暗雲 「5月訪露」に潜む危ういカケ=平田崇浩

北方領土返還要求全国大会に出席し、あいさつした安倍晋三首相(中央右)。レガシー探しの末、「負の遺産」を増やさないといいが……(東京都千代田区で2月7日)
北方領土返還要求全国大会に出席し、あいさつした安倍晋三首相(中央右)。レガシー探しの末、「負の遺産」を増やさないといいが……(東京都千代田区で2月7日)

 新型肺炎の収束見通しが立たない中、4月に予定されている習近平中国国家主席の国賓来日の実現が危ぶまれている。新型肺炎対策で政府の初動が遅れた背景には中国への配慮も指摘される。

「五輪・パラリンピックが開催される本年、我が国は積極的平和主義の旗の下、戦後外交を総決算し、新しい時代の日本外交を確立する。その正念場となる一年だ」

 安倍晋三首相が1月の施政方針演説でうたい上げた一節だ。首相は東京五輪を今年の政治日程の中核に位置づけている。

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