経済・企業深層真相

ソニーの試作EVが日系メーカーに波紋

自動運転機能などを備えたソニーの次世代自動車と吉田憲一郎社長(撮影=浜田健太郎)
自動運転機能などを備えたソニーの次世代自動車と吉田憲一郎社長(撮影=浜田健太郎)

 ソニーが今年1月の米家電見本市「CES」で発表した電気自動車(EV)のコンセプト車「ビジョンS」に、日本の自動車業界で衝撃が走っている。ソニーが得意とする画像センサーや車内の音響システムなどを除き、大半を海外のOEM(相手先ブランドによる受託生産)メーカーに発注。「実際に走るクルマ」として仕上げてきたからだ。

 ビジョンSの開発や製造を取りまとめたのは、カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルの子会社だ。ソニーは自社の技術が車載向けにどれほど使えるものか、確かめるために実車を作ろうと考え、「労力をかけずに車体を作ってくれるメーカーを探したところ、マグナが手を挙げた」(関係者)という。

残り252文字(全文551文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事