経済・企業深層真相

ソニーの試作EVが日系メーカーに波紋

自動運転機能などを備えたソニーの次世代自動車と吉田憲一郎社長(撮影=浜田健太郎)
自動運転機能などを備えたソニーの次世代自動車と吉田憲一郎社長(撮影=浜田健太郎)

 ソニーが今年1月の米家電見本市「CES」で発表した電気自動車(EV)のコンセプト車「ビジョンS」に、日本の自動車業界で衝撃が走っている。ソニーが得意とする画像センサーや車内の音響システムなどを除き、大半を海外のOEM(相手先ブランドによる受託生産)メーカーに発注。「実際に走るクルマ」として仕上げてきたからだ。

 ビジョンSの開発や製造を取りまとめたのは、カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルの子会社だ。ソニーは自社の技術が車載向けにどれほど使えるものか、確かめるために実車を作ろうと考え、「労力をかけずに車体を作ってくれるメーカーを探したところ、マグナが手を挙げた」(関係者)という。

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