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武漢 復活待たれる人気遊覧船=片小田広大

知音号は毎日19時に出港して約2時間、長江をクルーズする(筆者撮影)
知音号は毎日19時に出港して約2時間、長江をクルーズする(筆者撮影)

 新型コロナウイルスの発生地としてその名が世界的に知られることになった中国武漢市。現在は自動車や半導体を中心とした工業都市に変貌しているが、長い歴史を背景とした観光地でもある。

 2〜3世紀の三国時代に起源を持つ五重の楼閣「黄鶴楼」は有名だが、近年、人気スポットに加わったのが2017年5月に開業した遊覧船「知音(ちいん)号」だ。長江の夜景を楽しめる。

 人気の秘密は劇場を完備していること。出港とともに幕が上がるミュージカルは、1920〜30年代に外国人租借地区(租界)として栄えた「過去の武漢」に生きた人々の人間模様を描く。上演後は船上のデッキに出て再び「現在の武漢」に戻り、河岸にひしめく高層ビル群の眺めを堪能できる。

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