インド 政治腐敗生む裁判事情=中島敬二
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インドでも有罪判決を受けた者は政治家になる資格はない。が、刑事裁判保留中であれば選挙に立候補でき、犯罪容疑のある政治家たちは不正行為で得た莫大(ばくだい)な資金力と政治力で長期間議員を続けている。
過去4回の総選挙で刑事裁判係争中の当選者が増えた。全下院議員のうち、容疑者の比率は2004年の24%から、19年には43%と急増した。
憂慮した最高裁判所は今年2月13日、全政党に対し、保留中の刑事裁判を持つ候補者を選択し、48時間以内にその詳細をウェブサイトに公表、72時間以内に全内容を選挙委員会に提出することを義務付けた。
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週刊エコノミスト
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