教養・歴史アートな時間

舞台 通し狂言 義経千本桜 三月、三大名作、主要三役 花形俳優・尾上菊之助が挑戦=小玉祥子

尾上菊之助演じるいがみの権太 写真提供/国立劇場
尾上菊之助演じるいがみの権太 写真提供/国立劇場

 演技力と美しさを兼ね備えた花形俳優、尾上菊之助が、東京・国立劇場小劇場の「3月歌舞伎公演」で、「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」の佐藤忠信、平知盛、いがみの権太の主要三役に挑む。

「義経千本桜」は「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」と並んで三大名作と呼ばれる。源平の合戦で敗れた平家一門と周辺の人々の姿を、鎌倉幕府を開き、天下を掌握した兄の源頼朝に疎まれて流浪する義経をからめて描く。

 全五段からなるが、優れた場面を独立させて上演することが多い。今回は二段目(鳥居前・渡海屋・大物浦(だいもつのうら))をAプロ、三段目(椎の木・小金吾討死(こきんごうちじに)・鮓屋(すしや))をBプロ、四段目(道行初音旅(みちゆきはつねのたび)・河連法眼館(かわつらほうげんやかた))をCプロとして上演する。

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