教養・歴史書評

アメリカ 「文化盗用」論争に巻き込まれたベストセラー=冷泉彰彦

 女優のオプラ・ウィンフリー氏の主宰する「オプラ・ブッククラブ」は、アメリカの出版界における権威を確立して久しい。新刊書籍がクラブによって推薦されると、ベストセラー入りが約束されていることから、こうしたブッククラブというのは単なる書評メディアではなく、出版界におけるマーケティングの一翼を担っていると言える。

 現在ベストセラーになっているジャニーン・カミンズ著『アメリカの汚点(“American Dirt”)』は、その「オプラ・ブッククラブ」の最新のセレクション(推薦図書)である。アマゾンの「最も売れているランキング」のフィクション部門3位に入っており、オプラ・ウィンフリー氏がアップルTVと共に立ち上げたTV版でも紹介されるなど、改めてこのブッククラブの影響力を見せつけている。

残り600文字(全文942文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

8月23日号

電力危機に勝つ企業12 原発、自由化、再エネの死角 オイルショックを思い出せ ■荒木 涼子/和田 肇15 電力逼迫を乗り越える 脱炭素化が促す経済成長 ■編集部16 風力 陸上は建て替え増える 洋上は落札基準を修正 ■土守 豪18 太陽光 注目のPPAモデル 再エネは新ビジネス時代へ ■本橋 恵一2 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事