教養・歴史書評

アメリカ 「文化盗用」論争に巻き込まれたベストセラー=冷泉彰彦

     女優のオプラ・ウィンフリー氏の主宰する「オプラ・ブッククラブ」は、アメリカの出版界における権威を確立して久しい。新刊書籍がクラブによって推薦されると、ベストセラー入りが約束されていることから、こうしたブッククラブというのは単なる書評メディアではなく、出版界におけるマーケティングの一翼を担っていると言える。

     現在ベストセラーになっているジャニーン・カミンズ著『アメリカの汚点(“American Dirt”)』は、その「オプラ・ブッククラブ」の最新のセレクション(推薦図書)である。アマゾンの「最も売れているランキング」のフィクション部門3位に入っており、オプラ・ウィンフリー氏がアップルTVと共に立ち上げたTV版でも紹介されるなど、改めてこのブッククラブの影響力を見せつけている。

    残り600文字(全文942文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    12月8日号

    もうかるEV(電気自動車)、電池、モーター14 「電動化」が業績・株価を左右 「次の勝者」探しも活発化 ■神崎 修一/桑子 かつ代/斎藤 信世16 巨人の焦り トヨタから「自動車」が消える日 ■井上 久男18 自動車部品 日本電産が台風の目に ■遠藤 功治20 図解 EV用電池「国盗り物語」 ■編集 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事