新型コロナで揺らぐ安倍1強 広がる路線継承への嫌悪感=高塚保
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新型コロナウイルスへの政府対応に批判が起きている。報道各社の世論調査では内閣支持率は下落し、安倍晋三首相は政治的に厳しい状況に追い込まれつつある。新型コロナウイルス禍は首相の政権戦略にも影響を及ぼしかねない。
急落する支持率
産経新聞とFNNの調査(2月22、23日)では、内閣支持率は前回の44・6%から36・2%に急落。不支持率は46・7%に上昇し、1年7カ月ぶりに支持率と不支持率が逆転した。日本経済新聞の調査(2月21〜23日)でも内閣支持率は46%で、不支持率の47%をわずかながら下回った。これも1年7カ月ぶりだ。
新型コロナウイルス対策で、政府対応への批判は大きく分けて4点だろう。1点目は1月に行うべきだった水際対策の遅れだ。当時はまだ中国の習近平国家主席の国賓来日を予定しており、中国への配慮から水際対策で後手に回ったと指摘される。
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週刊エコノミスト
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