国際・政治ワールドウオッチ

シンガポール 牛からエビまで広がる代替肉=鈴木あかね

菌由来の代替肉で作られたカツとナゲット (NNA撮影)
菌由来の代替肉で作られたカツとナゲット (NNA撮影)

 2019年はシンガポールにとって「代替肉」元年と言える年だった。代替肉とは食用肉に似た、あるいは同等の食品を植物由来の原料などで製造したものだ。ここ数年は、味も食感もかなり本物の肉に近づいている。「50年までに100億人超に達する世界人口のたんぱく質供給源」として注目されるようになり、畜産業に比べて環境負荷が小さいことも魅力とされる。

 シンガポールでは16年ごろから菌由来の代替肉が流通。19年には米国の2大代替肉メーカー、インポッシブル・フーズとビヨンド・ミートが相次いで参入し、一気に「代替肉」という言葉が知られるようになった。

残り221文字(全文489文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事