体臭に角質、化粧まで 男性身だしなみ事業拡大=小林知代
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筆者は、米国内外にルーツを持つ女性10人のブッククラブ(読書会)に参加している。最近「ドクトル・ジバゴ」を題材としたミステリー本を取り上げた。「ドクトル・ジバゴ」はノーベル文学賞を授与されたソビエト連邦時代の作家ボリス・パステルナーク(1890~1960年)作で、映画化もされた。
ブッククラブでは作品のストーリーを巡って議論が白熱したのだが、意外だったのはパステルナークが魅力的だという点で意見が一致したことだった。魅力的な男性というのは、ルーツが異なる女性の間でも意見が一致しやすいのかなと考えながら、最近、街で見かける男性専用の「グルーミング・サロン」を思い浮かべた。
グルーミングは「毛づくろい」を意味する。メンズ・グルーミングとは男性の身だしなみケアのことで、素肌のケア、髪の毛、ひげ、まつげはもちろんのこと、全身の体毛や体臭のケアなど、男性の外見を磨く。
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週刊エコノミスト
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