経済・企業注目の特集

ボーイングがコロナで窮地に 下請け1万7000社支援必須=吉川忠行

2件の墜落事故を起こした最新鋭小型機の737MAX 撮影:Kiyoshi OTA/Aviation Wire
2件の墜落事故を起こした最新鋭小型機の737MAX 撮影:Kiyoshi OTA/Aviation Wire

 中国から拡散した新型コロナウイルスは、航空業界の巨人ボーイングにも大きな影響を及ぼしている。3月11日に同社の従業員からウイルスの陽性反応が確認され、25日からは米シアトル近郊にある主力のエバレット工場などが14日間の操業停止になった。感染拡大で航空需要が世界的に急減しており、トランプ米大統領は23日、ボーイングに対し政府支援が必要との見方を示した。

 ボーイングは2018年以降、最新鋭小型機737MAXが2件の墜落事故を起こし、次世代大型機777Xの開発でも遅れがみられる。737MAXは基本設計が1960年代とはいえ、最新技術を取り入れた発展型だ。2件の事故は、いずれも失速防止システム「MCAS」が要因。ベストセラー機の最新型で起きた墜落事故は、航空業界に大きな衝撃を与えた。米連邦航空局(FAA)は737に関し、MCASとは別の問題でボーイン…

残り907文字(全文1284文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

6月13日号

電力が無料になる日 NTT、東電、トヨタが拓く未来14 NTT、東電、トヨタの共闘 捨てる再エネは「宝の山」 ■金山 隆一18 インタビュー 森島龍太・電池サプライチェーン協議会業務執行理事「電池は国家のエネルギー戦略そのもの」19 電池のリユースは自動車業界の命綱 ■藤後 精一20 EV電池の送電 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事