国際・政治東奔政走

五輪延期に追い込まれた首相 外交の舞台裏から見えた軌跡=及川正也

国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長らとの電話協議後、1年程度の開催延期で合意したと記者団に説明する安倍晋三首相。追い込まれた末の決断だった(首相公邸前で3月24日)
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長らとの電話協議後、1年程度の開催延期で合意したと記者団に説明する安倍晋三首相。追い込まれた末の決断だった(首相公邸前で3月24日)

 2020年夏に予定されていた東京オリンピック・パラリンピックの21年夏への延期が決まった。新型コロナウイルス禍の大波にのまれた末の安倍晋三首相の決断だった。世界中に感染拡大する状況ではあらがいようもなかっただろう。だが、「コロナ危機」を巡る外交の舞台裏をのぞくと、「延期」に追い込まれていく軌跡が浮かぶ。

残り1978文字(全文2131文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事