教養・歴史アートな時間

舞台 「サンシャイン・ボーイズ」 加藤健一事務所 老コメディアンの哀歓 円熟の俳優2人が挑む=濱田元子

加藤健一(右)と佐藤B作 ©石川純撮影
加藤健一(右)と佐藤B作 ©石川純撮影

 書けば当たる。米ブロードウェーの喜劇王と言われたのが劇作家ニール・サイモン(1927~2018年)だ。

 軽妙なセリフ、歯切れのいいギャグの応酬、親しみのある登場人物で、61年のデビュー以来、毎年のようにヒット作を連発した。「おかしな二人」は、ウォルター・マッソーとジャック・レモンのコンビで映画化され、日本でもよく知られる。

 70年代初めに書かれた「サンシャイン・ボーイズ」は、老境を迎えた2人のコメディアンの意地の張り合いが、ユーモアと哀感を込めて描かれる傑作だ。 加藤健一の役者生活50周年、加藤健一事務所の創立40周年を記念して上演される。小田島恒志・小田島則子による新訳で、堤泰之が演出。初共演となる加藤と佐藤B作との円熟のコンビの演技合戦にいやが応でも期待が高まる。

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