働き方改革で問われる仕事の意味=石山恒貴
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積極的に自らの役割の創造を
新型コロナウイルスの脅威に、私たちのあり方の根源的な見直しが迫られている。こうした時期だからこそ、働き方の本質的な意味を振り返る意義もあるのではないだろうか。また、働き方改革には本来、働くとはどういうことなのか、という根源的な問いが存在するはずだ。その問いに答えるべく、個人が自ら仕事を意味づけし、仕事を再創造する「ジョブ・クラフティング」という考え方が注目されている。
働き方改革によって、企業の生産性を向上させることは重要だが、そもそもそれは個人の働きがいによってこそ、担保されなければならないだろう。個人にとって、働くこととは何を意味するのか。それによって、どのように自己実現を図っていくのか。そうした視点がなければ、持続的に働き方改革の成果を得ることができないだろう。
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週刊エコノミスト
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