不換紙幣増発がもたらす歴史の教訓=市岡繁男
有料記事
国際通貨基金(IMF)はウイルス禍の影響で今年の世界経済が「大恐慌以来、最悪の景気後退」になるという。これを抑えるべく先進各国の財政・金融政策は極めて大胆だ。米政府は総額2兆ドルの財政政策を実行。財源は連邦準備制度理事会(FRB)が購入する巨額の国債増発だ。またFRBは無期・無制限のマネー供給を開始。国債、政府機関債はもとより、投資不適格債を含む社債なども購入する超法規的措置で、この1カ月に2兆ドルも資産を拡大させた。
リーマン・ショック時は6年で3・6兆ドルの規模だった。
残り316文字(全文556文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める