マーケット・金融グラフの声を聞く

不換紙幣増発がもたらす歴史の教訓=市岡繁男

    (出所)勝田貞次『独逸のインフレーション』(景気研究所、1939年)
    (出所)勝田貞次『独逸のインフレーション』(景気研究所、1939年)

     国際通貨基金(IMF)はウイルス禍の影響で今年の世界経済が「大恐慌以来、最悪の景気後退」になるという。これを抑えるべく先進各国の財政・金融政策は極めて大胆だ。米政府は総額2兆ドルの財政政策を実行。財源は連邦準備制度理事会(FRB)が購入する巨額の国債増発だ。またFRBは無期・無制限のマネー供給を開始。国債、政府機関債はもとより、投資不適格債を含む社債なども購入する超法規的措置で、この1カ月に2兆ドルも資産を拡大させた。

     リーマン・ショック時は6年で3・6兆ドルの規模だった。

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