瞑想にアプリ、書籍--「独りになる時間」脚光=小林知代
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外出制限を強いられ、暗い話が続く中、米国では独りになる時間の効用を説く記事や書籍、TEDトーク(著名人のプレゼンテーション)が目立つ。
自分と向き合うことを「マインドフルネス」と呼ぶ。ヨガスタジオでのレッスンや、専業のメディテーション(瞑想(めいそう))クラスがあり、米国では一大産業だ。筆者の友人が勤める企業や政府機関では、就業中にメディテーションの時間を持つことを奨励している。マインドフルネス関連市場はコロナ感染拡大以前から急成長してきたが、ここにきて更に伸びている。
内面観察のアプリも人気を集めている。人気上位は「カーム(穏やか)」「ヘッドスペース(頭の中)」「ブリーズ(呼吸)」「ベターミー(よりよい自分)」などだ。アマゾンの売れ筋トップ10にマスクなどの生活必需品に交じって、大人用パズルがランクインしているのも、独りで集中する時間、自分とは何者かを考える時間を好む風潮の表れかもしれない。
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週刊エコノミスト
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