英国で都市封鎖の緩和巡り高齢者の感染拡大に警鐘=増谷栄一
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新型コロナウイルス感染から生還し、3週間ぶりに職務復帰を果たしたジョンソン英首相は4月27日の会見で、「いま我々は(ロックダウン〈都市封鎖〉を急いで緩めれば)第2波の感染爆発のリスクが最大化する時期を迎えている。第2波が起きないという確信が持てるまでロックダウンを緩めることはできない」と語気を強めた。ワクチンができる来年までロックダウンの解除は見込めない見通しだ。
ただ、ジョンソン首相は、「今は感染ピークが過ぎ、第1段階の終わりに近づいている」との認識を示した。その上で、「第2段階に入れば、ソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)などの社会的、また経済的な規制を徐々に緩め、経済活動を高めていく」とも述べ、ロックダウンの段階的緩和が次の焦点となっている。
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週刊エコノミスト
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