舞台 マームとジプシー cocoon 「ひめゆり」モチーフの群像劇 戦後75年の今夏に再々演=濱田元子
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沖縄戦、ひめゆり学徒隊という言葉から想起されるのは、過去の戦争の悲劇というイメージではないだろうか。
が、やっぱりそこには、女子学生たちの日常があり、友人とのかけがえのない時間があり、死の影が迫ってくる中にあっても生のきらめきが間違いなくあった。
原作は、沖縄戦に動員されたひめゆり学徒隊の悲劇に着想を得た今日マチ子の漫画「cocoon」(秋田書店)。2012年に岸田國士戯曲賞を受賞し、最も注目される若手演劇人である藤田貴大(マームとジプシー主宰)が作・演出を手がけ舞台化した。13年の初演舞台は大きな反響を呼び、演劇界を超えた注目を浴びた。
戦後70年となる15年の再演では、東京をはじめ沖縄を含む全国6都市で上演された。
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週刊エコノミスト
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