映画 グランド・ジャーニー 渡り鳥と共に風に乗る 爽快な少年の超軽量機=野島孝一
有料記事
新型コロナウイルスによる影響は、映画業界にも及び、映画館は軒並み閉鎖。公開予定作品はすべてが公開時期を延期され、いつ公開されるのか見通しも立たない。
「グランド・ジャーニー」も本来ならば5月15日に公開されるはずだった。少年が晴れ渡った大空を超軽量機で渡り鳥と共に飛ぶすがすがしい映像の作品で、5月の薫風にふさわしい爽快感が味わえたのに──。
映画にはモデルがいる。脚本も担当しているフランス人のクリスチャン・ムレクだ。鳥たちに渡りを教えるためにハングライダーを使うことを思いつき、1995年に初めて2羽のガンと空を飛んだ。2000年に超軽量機で33羽のカオジロガンを連れて渡りに成功した。世界で大ヒットしたジャック・ペラン監督のドキュメンタリー映画「WATARIDORI」(01年)では撮影に協力した。
残り752文字(全文1104文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める