教養・歴史アートな時間

映画 マルモイ ことばあつめ 舞台は日本統治下の朝鮮 自分たちの言葉を守る闘い描く=寺脇研

    「ことばあつめ」と副題にあるように、朝鮮語で「マル(言葉)」を「モイ(集める)」話だ。日本統治下の朝鮮で、初めての朝鮮語辞典を作ろうと苦闘する人々を描いている。

     ただ、これは元々、支配国へのレジスタンスとして構想された事業ではなかったようだ。中国文化重視で漢字優先の李氏朝鮮時代に粗略にされていた庶民の使うハングルを、多岐にわたる各地の方言を統一した形で辞書に編もうという壮大な企ては、高名な言語学者チュ・シギョンによって、既に19世紀末から構想されていたという。

     しかし日本支配が進むにつれ、この事業は民族自立の闘いと結びついていく。チュの遺志を受け継ぐ朝鮮語学会の人々は、潜行して作業を進めた。一方で、日本の軍国主義化につれ同化政策は勢いを増す。1939年には「創氏改名」で日本式の名前を強要し、41年には学校での日本語使用を義務づけて全土での日本語化を目指した。

    残り824文字(全文1208文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    2月8日号

    とことん学ぶインフレ 株 為替 金利16 世界で進む物価高と利上げ 日本株「業績相場」の関門 ■神崎 修一20 とことん学ぶ1 米国物価動向 原油・人手・物流が絡む上昇 過熱なら強硬な引き締めも ■鈴木 敏之22 今知りたい1 欧州ガス危機 パイプラインで欧露の反目続く ■原田 大輔23 今知りたい [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    編集部からのおすすめ

    最新の注目記事