教養・歴史書評

コロナ禍の危機的状況下 浜口雄幸再評価を読む=井上寿一

    『昭和の指導者』
    『昭和の指導者』

    「コロナ禍」の困難な状況をどう克服するか、政治のリーダーシップが問われている。「コロナ禍」にともなう経済の危機的な状況は、「世界恐慌以来」と呼ばれる。それならば当時にさかのぼって考えることにも意味があるだろう。

     世界恐慌下の日本の首相は浜口雄幸(おさち)だった。浜口はウォールストリートの株が大暴落する数日前に金解禁に踏み切り、他方で緊縮予算による国家財政の立て直しを図りながら、国民に倹約を求めた。

     浜口の政策は最悪の結果を招く。金解禁は金の国外流出をもたらす。輸出の激減と失業者の急増に見舞われる。浜口のリーダーシップは批判されて当然だろう。

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