群雄割拠の知事が浮かび「中央」が沈むコロナ対策=人羅格
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新型コロナウイルスの感染症対策は、政府の対応に出遅れが目立つ一方で、都道府県知事らの存在感が際立っている。
流れ主導した吉村知事
安倍政権がかじを切った制限緩和の動きも、大阪府の出口戦略がレールを敷いた。首長たちの群雄割拠をよそに、中央の政治の地盤沈下が続いている。
「試行錯誤しながら、日々の暮らしを取り戻すしかない」。緊急事態宣言解除の第1弾として39県を解除した5月14日、首相は記者会見で手探り状態の「解禁」であることを隠さなかった。
もともと首相は、経済に大きな打撃を与える宣言の発令には慎重だった。ところが、東京都の小池百合子知事が五輪延期決定を境に対策徹底路線に転じた。結局、小池氏に尻をたたかれる形で首相は宣言を出した。
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週刊エコノミスト
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