教養・歴史アートな時間

映画 れいわ一揆 政治に対する無力感を払拭せよ れいわ新選組「個性派候補」実録=勝田友巳

(C)風狂映画舎
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 政界の現状にがっかりしても、諦めてはいけない。社会を変えるには、まず本気の言葉が必要だ。そう思わせる政治ドキュメンタリーである。

「れいわ一揆」は、「ゆきゆきて、神軍」「ニッポン国vs泉南石綿村」など、過激な作品で物議を醸してきた原一男監督が、昨夏の「れいわ新選組」の選挙戦を追った最新作。山本太郎が旗揚げし、マスコミから泡沫(ほうまつ)扱いされながら重度障害者2人を国会に送り込んだれいわ新選組の躍進は周知の通り。

 映画の中心は、女性装の東大教授・安富歩(やすとみあゆみ)である。山本が担ぎ出した候補者は安冨の他、元コンビニ店長や沖縄の創価学会幹部、ホームレス経験のあるシングルマザーら“個性派”ばかり。原監督は各候補の主張を織り交ぜながら、安冨の選挙運動に同行した。

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