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英エアラインが経営危機 鉄道はいち早く「国有化」へ=野村宗訓

英ヒースロー空港で待機するブリティッシュ・エアウェイズ機(筆者撮影)
英ヒースロー空港で待機するブリティッシュ・エアウェイズ機(筆者撮影)

 英国で今年3月、欧州内の地方都市を結ぶ中規模航空会社フライビーが倒産した。イングランド西部のエクセター空港に拠点を置く同社の経営状態は、2018年から英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)や燃料費高騰により悪化していた。

航空業界の支援は急務

 19年1月に新興大手ヴァージン・アトランティックと航空機リース会社ストバート・エアが救済策を取ったが、改善の兆しが見られない上に、ヴァージン自らも苦境に立たされ、それ以上の支援は打ち切られた。業績が悪化していたところに、新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけた。地方再生でも重要な役割を果たしてきたにもかかわらず、英政府は救済手段を講じなかった。

 大手のブリティッシュ・エアウェイズ(BA)もコロナショックで大打撃を受けている。主要な収益源の国際線がストップしているため、経営は悪化する一方だ。

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週刊エコノミスト

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