ドバイ 「二つの災難」が財政を直撃=アンドリュー・ウェザオール
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ヒト・モノ・カネのハブ(結合点)として成長してきたアラブ首長国連邦(UAE)のドバイだが、新型コロナウイルスのパンデミックによりハブ機能が不全となったことに加え、油価下落という二つの災難が財政を直撃している。国際通貨基金(IMF)によれば、UAEの財政均衡に必要な原油価格は1バレル=69・1米ドル(約7450円)で、このままでは過去に例を見ない財政赤字が見込まれる。
ハブ機能の悪化は、統計上にも表れ始めた。2020年1~3月期のドバイ国際空港の旅客利用数は前年比で約20%減少。世界10位のコンテナ取扱量を誇るジュベル・アリ港も、今年の1~3月期のコンテナ取引量は前年比で3・4%減少している。
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週刊エコノミスト
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