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香港の「危機」 反攻に転じた共産党 民主派は消耗戦突入=高口康太

天安門事件の31周年にあたる6月4日、香港のビクトリア公園に集まった市民。国家安全法に反対する声も上がった。 (Bloomberg)
天安門事件の31周年にあたる6月4日、香港のビクトリア公園に集まった市民。国家安全法に反対する声も上がった。 (Bloomberg)

 香港の民主派に対する締め付けが強化されている。香港立法会(議会)は6月4日、国歌条例案を可決した(同12日施行)。中国国歌を侮辱した場合、最高で禁錮3年、罰金5万香港ドル(約70万円)が科される。また、5月28日には中国本土の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、香港の統制を強化する「国家安全法制」の制定方針が決議された。早ければ6月中にも具体的な法案が制定される見通しだ。

 なぜ中国共産党は香港に対する強硬姿勢を強めたのか。要因は二つだ。

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