国際・政治東奔政走

トランプ氏の「G7拡大」構想 揺れる“対中包囲網”への戸惑い=及川正也

     トランプ米大統領が大統領専用機エアフォースワン後方にある報道用キャビンに顔をのぞかせ、おしゃべりを始めたのは、ワシントン郊外のアンドリューズ空軍基地に着陸して間もなくだった。5月30日の午後8時を回ろうとしていた。

     約5時間前に南部フロリダ州のケネディ宇宙センターで米宇宙企業スペースXの宇宙船「クルードラゴン」の打ち上げ成功を見届けたばかり。打ち上げ直後に宇宙飛行士をうたったお気に入りのエルトン・ジョンの「ロケットマン」が流れ、「月の次は火星だな」「中国にはできない芸当だ」と記者団を前にウキウキだったトランプ氏。その余韻が残っていたのか。

    「G7は世界の動きを的確に反映していない。まったく時代遅れのグループだ。オーストラリアを入れたい。インドも入れたい。韓国も入れたい。これでどうだ。これこそふさわしいグループだ」

     米国で6月に開催予定だった主要7カ国(G7)首脳会議を9月に延期し、豪印韓にロシアも加えた4カ国を招待すると言い出したのだ。「G10かG11になる」。

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