美術 オラファー・エリアソン ときに川は橋となる=石川健次
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CO2排出抑えて運んだ作品群 「持続可能性」追究する強い思い
会場に足を踏み入れて最初の部屋に、本展主役のアイスランド系デンマーク人アーティスト、オラファー・エリアソンの言葉が紹介されている。「サステナブル(持続可能)な方法で展覧会をつくりあげるためのパイロット・プロジェクト」が本展だ、と。その過程で直面した課題の一つが「二酸化炭素(CO2)排出量を抑制しながらベルリンから日本まで作品を運ぶにはどうすればいいか」だった。
ベルリンを拠点に各国で個展を開催するなど国際的に活躍を続ける1967年生まれのエリアソンは、とりわけ2000年代以降、地球環境の急激で不可逆的な変化を背景に「サステナビリティを目的として意識的な活動」(本展図録)を始めた。
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週刊エコノミスト
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