新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 アートな時間

映画 レイニーデイ・イン・ニューヨーク かくれんぼを楽しむような偶然との戯れ方が職人芸だ=芝山幹郎

Photography by Jessica Miglio (c)2019 Gravier Productions, Inc.
Photography by Jessica Miglio (c)2019 Gravier Productions, Inc.

 ニューヨーク州北部の小さな大学に通う若いカップルが、マンハッタンへやってくる。ギャツビー(ティモシー・シャラメ)という青年はマンハッタンの富裕層出身だが、両親の見栄を嫌い、郊外へ移ってきた。アシュレー(エル・ファニング)という娘の父親はアリゾナの銀行家で、こちらも裕福だ。

 そんなふたりが、マンハッタンで一日を過ごすことになる。アシュレーが、著名な映画監督にインタヴューすることになったためだ。ホームタウンを案内できると張り切ったギャツビーは、ポーカーで2万ドルを稼いだ直後とあって、セントラル・パークに面した〈ピエール〉にスイートを予約する。

 インタヴューは1時間で終わる予定だ。終わったら合流していろいろと遊びまわろう、ディナーは〈ダニエル〉がいいな、などとギャツビーは提案する。

残り942文字(全文1285文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事