李首相が旗振る「露店経済」 霧消の背景に政権内亀裂も=金子秀敏
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6月上旬、中国・北京市の大型卸売市場で新型コロナウイルスの新規感染者が発生し、北京市は部分封鎖に踏み切った。中国は、3月にいち早く「制圧」を宣言し、習近平国家主席が生産活動再開を命じたが、感染第2波の恐れから経済再開は不透明で、政権内に亀裂も出てきた。
集団感染が起きたのは北京市南郊の「新発地卸売市場」。東京の豊洲市場に相当する最大の生鮮食品卸売市場だ。6月11日に市場内で1人が発症し、数日間で数人〜三十数人の新規感染者が出た。
北京市当局は6月13日、感染爆発の第2波が予想より早く起きた可能性があると見て「戦時状態」を宣言。市場と隣接する11の居住区を封鎖、人の移動を禁じた。4月末に再開された小中学校や観光施設、映画館などの娯楽施設も再閉鎖。「半都市封鎖」となった。
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週刊エコノミスト
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