教養・歴史鎌田浩毅の役に立つ地学

6億年前の一大事件 地球が凍りついた「雪玉」に/13

    全球凍結のイメージ図 NASA
    全球凍結のイメージ図 NASA

     かつて地球表面のすべてが凍りついてしまったことがある。巨大な雪玉のようになったとされることから「スノーボール・アース(雪玉地球)仮説」と呼ばれる。今から6億年ほど前、地面が氷で覆われただけでなく、海水もすべて凍結した。

     これは「全球凍結」と呼ばれる現象で、地球全体が氷点下40度にまで下がったと推定される。もし、当時の地球を宇宙から眺めたら、白くて丸い雪玉のように見えただろう=写真。

     この仮説を提唱したのは米カリフォルニア工科大学の地質学者カーシュビンク教授で、7億~6億年前の全地表が厚い氷に覆われていた証拠を見つけた。この時代の「氷河堆積(たいせき)物」が残されている地域の当時の緯度を調べると、何と赤道付近まで凍結していたことが分かったのだ。

    残り887文字(全文1213文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    8月11・18日合併号

    2020年後半 日本・世界経済大展望第1部16 「沈没」する自動車大国 苦境・群馬が暗示する近未来 ■神崎 修一/柳沢 亮/加藤 結花19 「トヨタ超え」テスラ、三つの理由 ■中西 孝樹20 コロナワクチン開発 「実用化まで1年半」でも野心的 ■近内 健22 米大統領選 3項目でバイデン氏が優勢 ■ [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事

    ザ・マーケット