新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 アートな時間

美術 おいしい浮世絵展~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~=石川健次

すしに天ぷら、目で楽しむ 江戸の泰平がはぐくんだ多彩な食

 子どもが早く食べたくて待ちきれないとでもいうように見上げる目線の先にあるのは、皿に盛られたすしだ。図版に挙げた作品である。エビの握りに玉子焼き、それにサバかコハダと思われる青魚の握りがこんもりと盛られている。どれもこの子が好きなすしネタなのだろう。私ならサバかコハダは良いとして、エビの代わりにイカ、玉子焼きよりはむしろ──おっと、それはともかく、すしは子どもから大人まで幅広く愛されていたのだろうとこの一点でよくわかる。

 泰平が続いた江戸時代、すしや天ぷら、うなぎなど今も愛され続けるさまざまな食文化がはぐくまれた。これら多彩な江戸の食文化、食模様を、葛飾北斎や歌川広重、歌川国芳ら同じく江戸が生んだ浮世絵のスーパースターたちの作品で楽しむのが本展だ。

残り1005文字(全文1361文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事