映画 zk/頭脳警察50 未来への鼓動 半世紀闘った力が未来を作る 最強バンドのドキュメンタリー=寺脇研
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「zk」とは、ロックバンド頭脳警察のことである。
1969年、当時いずれも19歳だった中村治雄(PANTA)と石塚俊明(TOSHI)が4人組のバンドで世に出た。学生運動など争乱の時代に、過激な左翼思想を唱える歌詞は注目を集める。なにしろ、「世界革命戦争宣言」「銃をとれ」「赤軍兵士の詩」などというタイトルの曲を連発し、若者に「革命三部作」ともてはやされたという。
そうした初期の楽曲は、発売禁止になったり放送禁止になったり物議を醸したものの、彼らは全く動じなかった。「日本のロック史上、最も過激でロックらしさを貫いたバンド」などとされるゆえんである。いわゆる「伝説のバンド」だ。60代以上の方々には懐かしい話だろう。映画には当時の映像も随所に使われていて、往時を偲(しの)ばせてくれる。
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