週刊エコノミスト Online論壇・論調

670万世帯立ち退き危機 低迷続く米住宅市場=岩田太郎

新型コロナの影響で米住宅市場は低迷している Bloomberg
新型コロナの影響で米住宅市場は低迷している Bloomberg

 新型コロナウイルスの流行による経済活動低下を受けた解雇や一時帰休で、住宅ローンや賃料を支払えなくなる米国人が急増している。これが賃貸・住宅市場に与える影響が、米論壇で議論されている。

 米住宅ローン銀行協会は7月13日、支払い先延ばしの適用を受ける世帯数が420万件と、前週の数字である住宅ローン全体の8・39%から8・18%に微減したと発表。データ分析の米ブラックナイトも7月10日、前週比で43万5000世帯が支払い先送りから脱し、滞納なしに回復したと明らかにした。

 このように住宅市場の悪化に一定の歯止めがかかる一方で、業界誌の『DSニュース』は7月13日付の記事で、「支払い先延ばしなどの猶予措置は、住宅市場の回復を遅らせるだけで、物件の差し押さえを迅速に行った方が、全体の益になる」と論じた。

残り1021文字(全文1372文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月3日号

金利ある世界18 長期金利の居場所の探り合い 10年国債が主役に復活する日■稲留克俊21 絶えざる資産インフレとデフレ■水野和夫22 ドル・円 米金利上昇で景気失速、金利低下 1ドル=130円の円高を目指す■吉田恒24 日本株 企業に生じた「インフレ利得」 「マイナス金利」が追い風に■黒瀬浩一27 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事