舞台 歌舞伎座 八月花形歌舞伎 父の芸継ぐ2人の共演など堪能 歌舞伎公演がいよいよ再開=小玉祥子
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新型コロナウイルスの感染拡大により、「二月大歌舞伎」を最後に中止されていた歌舞伎公演が東京・歌舞伎座の「八月花形歌舞伎」(8月1~26日)から再開される。客席は前後左右を空け、通常の約半分とし、場内での飲食やかけ声(大向こう)は禁止。4部制をとり、すべてが1本立てで休憩時間をなくし、俳優とスタッフは部ごとに入れ替える。
演目は1部が「連獅子」。能の「石橋(しゃっきょう)」に着想を得た河竹黙阿弥作の舞踊。仔獅子をきたえる親獅子の姿が、芸の修業に通じることから、親子で演じられることも多い演目だが、今回は狂言師右近後に親獅子の精を片岡愛之助、狂言師左近後に仔獅子の精を中村壱太郎がつとめる。前半の狂言師と後半の獅子の両方で、先輩、後輩の芸のせめぎ合いが期待される。中村橋之助の浄土の僧遍念、中村歌之助の法華の僧蓮念。
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