年初来高値を更新した日本の通信株=市岡繁男
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高度成長期には、各経済団体のトップは重厚長大産業から選出されることが多かった。それだけ当該業界の存在感は大きかったわけで、事実、1960年代は電力・鉄鋼の2業種だけで東証時価総額の2割を占めていた(図1)。70年代に入ると旺盛な資金需要を背景に、金融業(銀行・証券・保険)の重要性が増し、80年代後半にはその時価総額は東証の3割を超えるまでになった。当時の日本株の時価総額は米国株の約1・3倍もあったが、その主因は金融株の高騰だった。あれから31年、金融…
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週刊エコノミスト
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