映画 はりぼて テレビ局製作のドキュメンタリー 市議の不正暴く報道が基の良作=野島孝一
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この盛夏、テレビ局が製作した劇場用ドキュメンタリー映画が2本、相次いで公開される。富山のチューリップテレビが製作した「はりぼて」と、NHKプラネット近畿が製作した「僕は猟師になった」だ。ともに自局で放映したドキュメンタリー番組を映画に編集し直したものだが、非常に出来がいい。
「僕は猟師になった」は、京都大学を出て京都市近郊で“くくりわな”猟師をする千松信也(せんまつしんや)さん一家を追った名編だが、ここでは「はりぼて」を取り上げる。
ローカルテレビ局が、劇場公開のドキュメンタリー映画を製作することは珍しくない。むしろ時流と言っていいほど当たり前のことになっている。「はりぼて」も富山の地方局が、富山市議の不正を暴いた報道を基に、劇場用に作った映画だ。
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