ドルに勝るユーロの信用基盤=市岡繁男
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今年4~6月期のユーロ圏実質GDP(国内総生産)成長率は前年同期比マイナス15・0%で、その落ち込み方は米国(同マイナス9・5%)よりも大きかった。なかでもイタリアの不振は著しく、その水準は20年前を下回っている(図1)。
それなのにユーロは堅調で、今年3月中旬の1ユーロ=1・07ドルから直近は1・18ドル台に上昇した(図2)。これは7月21日の欧州理事会で復興基金案が承認されたことが大きい。ユーロがドルに代わる基軸通貨となる可能性が浮上し、それがユ…
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週刊エコノミスト
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