美術 MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020=石川健次
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「ゴジラ」や「エヴァンゲリオン」シリーズ 東京の来し方、行く末を思う
巨大な東京の都市模型に度肝を抜かれた。会場に入ってすぐだ。全体を一望できるだだっ広い会場の真ん中に、縮尺1000分の1、17×22メートルの巨大な都市模型が鎮座し、模型を囲むように四方の壁にマンガやアニメの原画など作品が並ぶ。絵画や彫刻などと比べて小ぶりなそれら原画がズラリ並んでいる、極端に言えばそんな景色を想像していた私は、想定外のプロローグに心が躍った。
日本のマンガやアニメ、ゲーム、特撮が世界で高い人気を得ているのはよく知られているだろう。クールジャパンの最重要なコンテンツと言ってもいい。「刻々と新しく多様な表現が生まれ続けているこの分野を、総合的に紹介するのは容易なことではありません」(本展コンセプト・ブック)と本音を吐露しつつ、あえてこれらの総合的な紹介に挑んだのが本展だ。
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週刊エコノミスト
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