国際・政治ワシントンDC

コロナ後に再開の美術館 人数制限で悠々の観賞=溝口健一郎

各展示室でゆっくり作品に向き合える(筆者撮影)
各展示室でゆっくり作品に向き合える(筆者撮影)

 ワシントン・ナショナル・ギャラリーが7月20日に再開した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ワシントンDCの全ての博物館・美術館・動物園が閉鎖されていたが、同ギャラリーがコロナ感染規制下でオープンした最初の美術館となった。

 同ギャラリーは、1941年に創設され、13世紀以降の西洋美術の絵画・彫刻を中心に14万点以上のコレクションを誇るワシントン最大の美術館である。毎年450万人が訪れるが、その半数は地元の人々であり、観光名所であると同時に、地域の人々に愛される空間となっている。

 再開はしたが、コロナ感染予防のために極めて慎重なステップを踏んでいる。同ギャラリーは、伝統的コレクションを展示する西館に加えて、モダンアートを中心とする東館及び彫刻庭園から成る。このうち、彫刻庭園は自由に入場できるのに対し、東館は閉鎖を継続、西館はグランドフロアのみを完全予約制でオープンとした。月曜日に翌週分の予約を開始。午前11時~午後4時に、1時間当たり100人、毎日500人のみが入場できる…

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