健康不安で浮上した「9月退陣」説 「安倍隠し」の裏で進むコロナ危機=平田崇浩
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健康不安は政治家にとって鬼門とされる。指導者の重責を担うにあたわずと見なされれば、途端に求心力が低下しかねないからだ。安倍晋三首相が第1次政権をわずか1年で放り出したときも、難病の潰瘍性大腸炎が悪化していたことは退任後まで秘匿された。ところが今、「首相は疲れている」との情報が政権側から積極的に発信されている。なぜだろうか。
逆説的だが、今回は体調不良を理由に辞めるつもりはないという意思表示とも受け取れる。いくら隠そうとしてもいずれはバレるのだから、首相が休養を取りやすい雰囲気を作る狙いだろうか。
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週刊エコノミスト
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