台湾 「なんちゃって出国」便が人気=井上雄介
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国際線の旅客機で他国の上空を飛び、着陸せずに帰ってくる「なんちゃって出国」便が人気だ。
束の間の海外旅行気分を味わえる遊覧飛行の発案者は、台湾内政部の陳宗彦次官。6月ごろ、国際便の運航がほぼ途絶えて空港が開店休業状態になるなか、台湾の航空各社が3日に1度、機体の維持などのために保有機を飛行させていることを知り、いっそ客を乗せて飛ばすことを思いついたという。
航空各社は初めは乗り気ではなかったが、最大手のエバー航空が飛ばしてみたところ、予約が殺到する「大当たり」に。他の航空3社も慌てて追随した。新型コロナウイルスの抑え込み後、6月に国内旅行が解禁になり、観光を我慢していた国民が飛び付いた。
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週刊エコノミスト
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