国際・政治ワールドウオッチ

南アフリカ 薬局の広告に人種差別の抗議=平野光芳

     縮れてくすんだ髪の毛やパサパサのダメージヘアが、普通の細くまとまった髪に──。南アフリカの大手ドラッグストアチェーンが掲載したヘアケア商品の広告が、世論の猛反発を受けている。効能はともかく、採用されたモデルが、悪い髪は黒髪の黒人、良い髪は金髪の白人だったためだ。「人種差別的」との批判が瞬く間に広がり、全国各地の店舗前で激しい抗議活動が起きた。

     1990年代まで続いた人種隔離政策アパルトヘイトで、髪質には象徴的な意味があった。肌の色だけで人種が判別できない場合に行われたのが「鉛筆テスト」。髪の毛の間に鉛筆を差し込み、それがスルスルと下に落ちてくれば白人、カールした髪に引っかかって落ちてこなければ有色人種とされ、特権階級と被差別者の境界線だったのだ。

    残り180文字(全文508文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    12月8日号

    もうかるEV(電気自動車)、電池、モーター14 「電動化」が業績・株価を左右 「次の勝者」探しも活発化 ■神崎 修一/桑子 かつ代/斎藤 信世16 巨人の焦り トヨタから「自動車」が消える日 ■井上 久男18 自動車部品 日本電産が台風の目に ■遠藤 功治20 図解 EV用電池「国盗り物語」 ■編集 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事